エドゥアルドが自分の指揮部隊に戻った後、鞘から抜いた諸刃短剣 を両手に握り、振ってみた。自然と身体が動き、刃は軽く空を裂く。バラザフは両手で武器を持つこの戦闘体形が気に入った。
が、いくら武器であるとはいえ、さすがにアジャリアとエドゥアルドから貰った諸刃短剣 を血で穢すわけにもいかない。父に貰ったもう一つの諸刃短剣 を握ってみる。父には申し訳ないが、これならば実戦で用いるのに勿体無いという事もなかろう。
バラザフは配下の兵士を呼ぶと、
「済まないが、出撃までに急いで諸刃短剣 を一本用意してきてくれ」
と、金を渡して遣いに出した。
父エルザフから与えられた物、アジャリアとエドゥアルドから下賜された物、そして父の物に対にするために自分で用意した物と、都合四本の諸刃短剣 を帯びる事となり、バラザフの腰回りはすこぶる賑やかなものとなった。
※ この物語はフィクションであり実在の人物団体とは一切関係ありません。
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【創作活動における、ご寄付・生活支援のお願い】
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が、いくら武器であるとはいえ、さすがにアジャリアとエドゥアルドから貰った
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